今回は、こんな質問に答えます。
こんにちは、ゆいゆい(@yuiyuilifetips)です。
わたしは2019年5月からオーストラリアでワーホリしていて、オペア(オーペア)という仕事をしています。
オペアとは、かんたんにいうと住み込みのベビーシッターの仕事です。
1ヶ月間3つのファミリーのもとでオペアの仕事を経験してみて、オペアの仕事のメリットとデメリットが少しずつ見えてきました。
結論からいうと、オペアはおすすめです。
ただし、
「ワーホリに来て最初の3ヶ月オペアとして働き、そのあと家を出て別の仕事に就く」
これがベスト。
オペアファミリーは、ワーホリに来たばかりで心細いわたしたちの第二の家族となり、心の拠りどころとなって生活費の負担までしてくれるので、
オペアはワーホリ最初の仕事として、おすすめです。
しかし、いろんな制約があったりストレスを感じる場面も多いので、最初の3ヶ月くらいがベスト!
今回は、現役でオペアとして働いているわたしが、オペアの仕事のメリットとデメリットを包み隠さずぶっちゃけます(笑)
また、メリットデメリットというほどではないけど、オペアをやっていて楽しいことやつらいことも見えてきたので、こちらも併せて紹介します。
もくじ
オペア(オーペア)って、こんなお仕事
オペア(オーペア、おぺあ、au pair)は、
外国の一般家庭にホームステイして、そのホームステイ先の子供の世話や家事をする見返りに家族からお給料をもらって生活するお仕事です。
デミペア、ナニー、マザーズヘルプともわれます。
(デミペアはオペアより働く時間が短い代わりに、お給料がないところがほとんど)
ホームステイ先での生活費(食費、光熱費、水道代、通信費、オペア専用の部屋等)は、すべてホストファミリーが負担するという決まりになっています。
そのため、最低限必要なもの(ビザ、航空券、海外旅行保険)だけ準備すれば、海外留学やワーホリができちゃいます!
例えばわたしみたいにオーストラリアに行く方だと、物価がめちゃくちゃ高いので、生活費を負担してくれるのはとってもありがたいです。
オペア(オーペア)の仕事内容
基本的に、ホームステイ先のこどものお世話をするのがオペア(オーペア)の仕事です。
家庭によっては、簡単な家事や、家業の手伝いを求められることもあります。
わたしのオペアの仕事内容(こどもは5歳)
・こどもの朝ごはんとお弁当をつくる
・こどもを制服に着替えさせ、髪を結び、歯磨きさせる
・こどもの学校への送り迎え(徒歩)
・こどもをお風呂にいれる
・いっしょに遊ぶ
・気がついたときに食器洗い(食洗器で)と週1で掃除
週20時間働いて、週AU$100もらっています。
オペアの仕事の1日の流れと1週間のタイムスケジュールはこちら!
オペア(オーペア)のメリット
オペアのいいところはたくさんありますが、いちばんのメリットは生活費が0円なところ!
そして、オペアとしてホームステイすることで、現地のリアルな生活が体験できるのも魅力的です。
生活費が0円!格安で海外留学・ワーホリできる
食費や宿泊費、水道代、光熱費、通信費、交通費…
物価が高いオーストラリア(特にメルボルンやシドニー)では、生活費がかなりかかります。
メルボルンの中心地で生活するには、月々10万円以上は必要とのこと。
そんな中、オペアとして働きホームステイすることで、生活するためにかかるすべての費用はファミリーが負担してくれます。
また、生活費を負担してもらえるだけでなく、オペアとして働いたぶんのお給料がもらえるところもうれしいポイント!
友達と出かけたり、オーストラリアを観光したり、すべて自分の好きなことに使えます。
「そんなにお金がないけど、海外留学・ワーホリしたい!」という方にはおすすめです。
無料でホームステイを経験できる
オペアは専用の個室が与えられて、ファミリーといっしょに生活します。
そのため、ホームステイすることができるのです!
じつは、ホームステイって意外と高いんですよね…。
エージェントに払う仲介手数料だったり、ホームステイ先に払う生活費だったり。
オペアは自分で見つければ仲介手数料はないし、オペアとして働くことで生活費も必要ありません。
憧れのホームステイが0円で体験できちゃいます!
現地の生活スタイルや文化を学べる
オペアとしてホームステイすることで、オーストラリアのリアルな生活を体験できます。
わたしが実際にホームステイしてわかったことは、
・家がとにかく巨大で、ひとりにつきひとつ部屋と専用のバスルーム(おふろとトイレ)がある
・ベジマイトは毎日たべないし、みんながおいしいと思ってるわけではない
・シャワーは毎日浴びるけど、髪は週2~3回しか洗わない(みんな髪が長くて、めんどくさいから)
・シャワーだけかと思ってたけど、意外とバスタブがある家が多い
・家の中でも靴履いてるイメージだったけど、実際は靴を脱ぐ人のほうが多い
また、日本では経験したことのない習慣やイベントを知ることができます。
・毎晩こどもを抱きしめる「cuddle(カドル)」という時間を大切にする
・毎週末、神父さんをディナーに招待する(カトリックの家庭)
・こどものバースデーパーティはたくさんのゲストを呼んで、盛大に祝う
どれも日本では知らなかったことばかりなので、とっても興味深いし、新しい世界を知ることができます。
英会話力が上達する
オペアとしてホームステイすることで、ファミリーやこども、ご近所さん、お店の店員さんなど、たくさんの人と英語で話します。
話しかけられたら全力で聞き、頭をフル回転して答えるのを毎日繰り返しているので、ナチュラルに1日中無料の英会話レッスンです。
テキストや語学学校より効率的に、日常のリアルな英会話を学ぶことができます。
そのため、わたしは語学学校には通っていません。
また、普段見ているテレビ番組や映画、聴く音楽、読む本や雑誌、すべてが英語です。
あいさつやファミリーに尋ねるフレーズ、こどもを注意するフレーズなどがパッと口に出るようになってきたので、
日本にいたときよりかなりのスピードで英会話力が上達していると実感できます。
かわいいこどもと毎日過ごせる
こどもがだいすきな人にとっては、オペアの仕事は適任です!
こどもを学校に送り迎えしたり、いっしょにごはんをたべたりお風呂に入ったり。
もちろん楽しいことばかりではなく、いうことを聞いてくれなかったり大変なこともたくさんありますが、
こどもが成長していく姿や、思いっきり笑っているかわいい顔をみると、
「この家庭でオペアやっててよかったな~」とやりがいを実感できます。
このように、魅力的なメリットがたくさんのオペアですが、実はけっこうデメリットもあります…。
いいところだけでなく、オペアの仕事のデメリットもしっかりお伝えしていきます(笑)
オペア(オーペア)のデメリット
オペアは基本的にホームステイするので、仕事場と家が同じになることから、
勤務時間とプライベートな時間の線引きがむずかしくなります。
また、こどもはパワフルなので、オペアの仕事は体力勝負なところも。
サービス残業が増えがち
レストランやカフェで働く場合など、通常は仕事とプライベートはきっちり分けられているものです。
しかし、オペアは職場で生活することになるので、仕事とプライベートの線引きがむずかしくなります。
・勤務時間はおわったけど、こどもが部屋の前にきて「あそぼう!」といってくる
・今日は勤務日じゃないのに、ホストマザーがこどもをお風呂にいれてとお願いしてくる
いっしょに生活しているし、こちらは住まわせてもらっている身だから、非常に断りづらい…。
ついつい仕事を引き受けて、サービス残業してしまうことがほとんど毎日
こういう場合には、「家族の一員としてのお手伝い」と許容できる範囲であれば手伝い、
ちょっと度が過ぎている場合であれば、早めにファミリーと話し合うことをおすすめします。
体力勝負なので、けっこうしんどい
こどもは本当にパワフルです。
いうことを聞かずに走り回ったり、目を離すとすぐにどこかにいってしまったり。
こどもを着替えさせたりお風呂にいれるときなど、毎日相当な体力を消耗します。
また、基本的に平日は毎日同じ時間に学校に送り迎えする必要があるので、
オペアが体調をくずしていると、ファミリーに迷惑をかけてしまいます。
ファミリーに当たりハズレがある
ファミリーによって、オペアの待遇に雲泥の差があります。
わたしはそこまでひどい扱いをされたことはないのですが、ざんねんながらハズレのファミリーにあたってしまうと、
・便利な家政婦として低く見られる(人権なし)
・お手伝いをしてもそれが当たり前で、お礼の一言もいわれない
・契約当初よりかなり多く仕事量を任せられる(給料は変わらず)
・無理難題を押し付けられる
・なにかあったらすぐクビにされる(給料未払い)
ということが、割とあります…。
また、生活スタイルが合わないのはよくあることです。
オペアはホームステイするので、家庭によってどうしても合う合わないの相性の問題があります。
わたしも3組目でようやく自分に合うファミリーに出逢うことができました。
クビになったときに気まずい
クビになっても同じ家で生活する気まずさといったら…。
わたしはこれまでに2回経験しています…(笑)
「はやくここを出ていかなきゃ!次のファミリーを探さなきゃ!」と必死になって、
どうしようもなく不安なきもちになってしまいます。
とはいえ、ワーホリ中は何をしようと自分の自由です。
無理にオペアを続けなくてもいいし、バッパー(格安の宿泊施設)で次の家庭が見つかるまで生活するのもよし、シェアハウスに移って別の仕事をするのもアリです。
このように、オペアはメリットだけでなく、割とブラックなデメリットもあります。
「メリットもたくさんあるし、まあこんなもんか~」と許容できる範囲であればいいのですが、
そうでなければちょっとつらいところもあるかもしれません。
そんな中、オペアの酸いも甘いも経験したわたしが、
オペアの仕事をしてて「こんなところが楽しいな~!」と思うところを紹介します。
オペア(オーペア)の楽しいところ
オペアの楽しいところは、なんといっても
リアルなオーストラリアでの生活を体験できるところです。
ホームステイしなければ気づくことのできなかった新しい発見や、
素敵な場所にファミリーがつれていってくれることもあります。
また、こどもとのふれあいも楽しさのひとつ!
いまのわたしにとっては、ファミリーと過ごす時間が、なによりも楽しいです。
家族の一員として、オーストラリアで生活すること
いまのファミリーは、みんなとってもいい人たち。
パパとママは本当に親切で優しくて、わたしを娘のように大切に扱ってくれています。
いっしょにレストランやカフェに連れていってくれたり、こどものイベントに参加したり。
また、オーストラリアの文化や習慣、大切にしている考え方など、何も知らないわたしにもわかるように、ていねいに教えてくれます。
オーストラリアというはじめての土地に来て、とっても心細かったわたしにとって、
オペアファミリーは第二の家族のような、とても温かい存在になってくれました。
そんなファミリーのもとでリアルな「オーストラリアでの生活」を体験できることは、
本当に楽しいし、貴重な経験だと思います。
毎日新しい発見があること
ファミリーといっしょに生活していて、とにかく毎日が新鮮で新しい発見があります。
はじめて口にする野菜や料理、はじめて耳にする英単語やフレーズ、はじめての考え方、習慣、生活スタイル…
「日本とオーストラリアでは、こんなにちがうんだ!」と驚くこともしばしばあります。
それと同時に、家族でごはんをたべたり、いっしょにテレビをみて過ごしたり、「日本と同じだな~」と思うところを発見できると、安心します。
また、自分の知らない観光地に連れていってくれることもうれしいポイントのひとつ。
ガイドブックに載っていないような、レアだけどとっても魅力的な場所に連れていってくれたりするので、
ファミリーとお出かけするのが楽しいです。
こどもとあそぶ時間
わたしはこどもがそこまで好きなわけではないのですが、
こどもを遊ぶ時間は割とたのしいです(笑)
5歳の女の子なので、絵をかいたりパズルをしたり、ビーズでブレスレットをつくったり。
けっこうパワフルな子なので、庭でボール遊びやおにごっこをすることもあります。
もう24歳なので、こんな遊びからはしばらく遠ざかっていましたが、こうして遊ぶのってけっこう楽しいものです。
このように、オペアの仕事は楽しいことがたくさんですが、
正直「つらいな~、しんどいな~」と思うこともたくさんあります。
オペア(オーペア)のつらいところ
オペアのつらいところは、なんといっても時給が安いところ。
生活費を負担してもらっていることを考えればプラマイゼロなのかもしれませんが、それでも、
「ほかの仕事をしてがっつり稼いだほうが儲かるのではないか」と考えてしまうことがよくあります。
そして、割とつらいのが、ファミリーのことを最優先しなければならないところです。
時給が安い(最低賃金よりかなり下)
ぶっちゃけ、オペアの時給はかなり安いです。
オーストラリアの最低時給
フルタイム…AU$19.49
パートやバイト…AU$24.36
2019年7月1日から
わたしは「週20時間働いて、AU$100/週」なので、時給換算すると、なんと時給AU$5です…。
(2019年6月時点で、約370円)
お給料の一部として、生活費を負担してもらっていることを考えれば、この時給でもプラマイゼロなのかもしれません。
それでも、「ほかの仕事をしてがっつり稼いだほうが儲かるのではないか」と考えてしまうことがよくあります。
対策としては、
・オペアの仕事が休みの日に、ほかの仕事をして稼ぐ
・お金がたまり次第オペアを辞めて、ほかの仕事に就く
・生活費とホームステイ代、英会話レッスン代として割り切る
こんな感じでいろいろ試してみて、オペアのいいとこどりをしつつ、自分のベストを探しましょう。
ファミリーが最優先、自分のことは二の次
オペアとして働いている以上、最優先はオペアファミリーです。
・こどもが急に熱を出したから、勤務時間外だけど隣に付き添う
・パパとママが休日に出かけることになったら、オペアの仕事は休みだけど、こどもの相手をする
ファミリーの都合で勤務時間やシフトが変わることはしょっちゅうあります。
「仕事がおわったら遊びに行こう」「この時間にこの仕事を終わらせておこう」と考えていても、
ファミリーの都合次第で予定がダメになることがけっこうあるので、つらいな~と思ってしまうことも。
オペアファミリーにあわせた柔軟な対応力が求められます。
どのくらい家庭に踏み込んでいいのか、さじ加減がむずかしい
たとえば、食べ物です。
オペアとして家にいるときは、割とどこの家庭でも
「家においてあるたべものは、なんでも食べていいからね~。なくなったら買ってくるからね~。」
といってくれるのですが、
・このたまごが最後の1個だ…使っちゃっていいのかな
・このクッキーめちゃくちゃおいしそうだけど、お菓子までたべちゃっていいのかな
と、わたしの性格上、めちゃくちゃ遠慮しちゃいます(笑)
また、夜パパとママが仕事から帰ってきてファミリーがみんなでテレビを見ているときに、
「これいっしょにいたほうがいいかな、それとも自分の部屋に戻っちゃってもいいかな」と
どのくらい家庭に踏み込んでいいのか、判断がむずかしいです。
とりあえずファミリーに確認してみるのがいちばん確実ですが、
いちいち聞くのも手間かけさせちゃうかな~と、つらいところでもあります。
こどもがいうことを聞いてくれないとき
何度いってもおもちゃを片付けなかったり、なかなかお風呂に入ろうとしてくれないときは、本当に困ってしまいます。
仕方なく、自分でおもちゃを片付けたり、無理やりお風呂に入れたりしていますが、かなり体力と精神力を消耗します…。
わたしの前のオペア先は3人兄弟でみんなよく泣くこどもたちだったので、1日中その泣いている声を聴いているのが本当につらくて、頭がおかしくなってしまいそうでした。
こどもはかわいい存在だけど、育てるのはやっぱり大変です。
世の中のお父さん、お母さんのすごさを改めて実感するいい経験になりました(笑)
朝早起きしなければならない
オペアの仕事のメインは、こどもの学校やデイケア(託児所)の送り迎えです。
そのため、オペアの仕事は朝7時からはじまる家庭が多い!
夜型の人はかなりつらいかと思います。
わたしは朝型ですが、それでも毎日朝起きるときは「つらいな」と思ってしまいます…。
結論:ワーホリ最初の仕事として、オペア(オーペア)はおすすめ
「格安で海外留学・ワーホリできる!」といわれるオペア(オーペア)の仕事ですが、正直、デメリットも多いです。
とはいえ、第二の家族として心の拠りどころとなり、生活費を負担してくれるオペアファミリーの心強さは大きなメリットとなります。
そこで、わたしの出したベストな答えは、
ワーホリに来て最初の3ヶ月はオペアとして働き、
そのあと家を出て別の仕事に就くこと
ワーホリに来たばかりのころは、何もわからず周りに頼れる人もおらず、心細いです。
だんだん減っていく貯金残高を見ながら「まだ仕事が決まらない。どうしよう…」と不安を抱き、
「もう日本に帰りたい…」と思うこともしばしば。
最初にオペアとして働くことで、生活するうえで必要となるものはオペアファミリーが負担してくれます。
オペアの仕事をしてお金を貯めながら英語を勉強し、オーストラリアでの生活に慣れていくことで、
その後のワーホリ生活をスムーズに進めることができるのではないかと考えました。
わたしは現在オペアとして働いて1ヶ月なので、3ヶ月したら家を出てシェアハウスで暮らすことも視野に入れています。